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経口中絶薬RU486による中絶後、超音波検査は必要ですか?

 経口中絶薬RU486による中絶後、合併症の症状がなければ超音波検査は行う必要はありません。

 中絶がうまくいったか分からない場合、超音波検査を行うことで、中絶後数日後でも妊娠が終わったかどうかが分かります。薬を服用してから3~4週間後に自宅で妊娠尿検査を行うこともできます。3週間待たずに妊娠尿検査を自宅で行った場合、身体に妊娠ホルモンが残っていて、女性が妊娠しているという結果を間違って出してしまうことがあります。

 自然流産と同様、薬による中絶のプロセスには時間がかかり、子宮内の細胞組織や産物を排出するのに数週間かかることがあります。これは普通のことです。妊娠が終わったかどうかできるだけ早く確かめるために、薬を服用してから10日後ぐらいに超音波検査を受けることもできます。

 妊娠が終わっているとしても、多くの女性の子宮の中に何週間も細胞組織や血液が残ったままでいます。強い腹痛、継続的な発熱、ひどい出血、悪臭のある膣分泌物といった合併症の症状がなければ、医師が勧めたとしても子宮内膜掻爬術といった外科手術を行う必要はないでしょう。

 不完全な中絶についての正確な診断には、超音波検査の診断と(過度の出血、長期にわたる激痛、発熱、そして/あるいは異常な膣分泌物といった徴候などの)診察が必要であることを研究が示しています。というのも中絶後に合併症があった場合でも、合併症がなかった場合でも、経口中絶薬RU486による中絶を行った後の超音波検査の結果はとても似ているからです。

 超音波検査で中絶の残留が見られたとしても、診察では良い状態にある女性には(子宮内膜掻爬術/真空吸引といった)子宮内容除去術は必要ではありません。妊娠が継続している時以外、ほとんどの場合、流産の時と同じく次の月経まで待つだけで十分です。

 経口中絶薬RU486による中絶の一週間後に、妊娠第一期に経口中絶薬RU486による中絶を行い合併症がなくでも、77%の女性の子宮に細胞組織や血液の残留がありました。

 一般的に、薬による中絶の後、妊娠の残留(不完全な中絶)により合併症が発症する割合は3%だけです。超音波検査が子宮内膜の厚さ(endometrial thickness)や子宮の大きさの増加を示しているとしても、合併症があることを示しているわけではありませんし、医学的介入が必要であることを示しているわけでもありません。