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補骨脂(ほこつし)について

 補骨脂(ほこつし)はハコシ(破故紙)またはハゴシ(破故紙)ともいい、マメ科オランダヒユの成熟した果実を乾燥したものです。味は辛・苦、性は大温です。名前は効き目から来ている様です。よく知られた働きは、尿や精子などが自然に漏れ出していくのを防ぐことです。
 漢方では、補腎温脾・固精縮尿・冠状動脈の拡張作用・外用で皮膚のメラニン新生を促進する作用・抗菌作用・肉腫抑制作用があります。補陽薬のひとつで、脾腎を温補し、固精・縮尿の効能があり、遺尿や頻尿・失精やインポテンツ・足腰の冷えに用いられています。
 古人は経験的に、補骨脂は非常に燥性が強いので軽々しく使用すべきではないとしています。現在の臨床的な観察でも、熱性が強い薬物であるため服用後に口が渇く・舌や咽喉部がかわいて痛むなどの熱象を生じることがあります。それゆえ、陰虚火旺のものは服用してはなりません。なお、胃に対する刺激性があるので胃疾患があれば使用しない方がよいが、虚寒の消化性潰瘍なら使用してもよいです。